SHARE:

ブラジル南部で旅客バスとトラックが正面衝突、11人死亡

事故は同州内を走る高速道路116号線で午前11時30分ごろに発生したと伝えられている。
ブラジル、南部リオグランデドスル州(Getty Images)

ブラジル南部リオグランデドスル州で1月2日、旅客バスと大型トラックが正面衝突し、少なくとも11人が死亡、7人が負傷した。地元当局が明らかにした。事故は同州内を走る高速道路116号線で午前11時30分ごろに発生したと伝えられている。

警察によると、トラックは大量の砂を積載していたという。衝突の衝撃で砂の一部がバス内部に流入し、救助隊が車内にアクセスする際の大きな障害になった。救助隊は重機や救助器具を用いた乗客を救助した。

116号線はブラジル南部を縦断する主要幹線道路であり、特に年末年始には国内外からの旅行者や貨物輸送車が多く通行する区間である。この日も年始の移動が活発になる中でこの事故が発生した。地元メディアは現場付近で道路工事が行われ、一部区間が片側交互通行となっていたことから渋滞が発生したと伝えている。

警察は声明で「犠牲者の遺族に哀悼の意を表するとともに、負傷者の一日も早い回復を願う」と述べ、捜査官を現場に派遣して当時の状況や速度、運転手の状態、道路標識や安全設備の有無など詳細な状況を確認していると報告した。

負傷者は事故後すぐに周辺の病院へ搬送され、治療を受けている。地元当局は重傷者も複数いると伝え、救急医療体制を強化するとともに、地域住民や旅客に対して高速道路での安全運転を呼びかけた。

リオグランデドスル州政府も事故についてコメントを出し、政府職員と救急隊員が対応チームを編成して現場での支援に当たっていると発表した。また、遺族支援や葬儀手続きの支援を行うための窓口を設け、心理的ケアの提供も進めているという。

ブラジル国内では交通事故が社会問題となっており、特に長距離バスとトラックが関与する致命的な事故が過去にも発生している。専門家は道路インフラの改善や交通規制の強化、ドライバーの安全教育の充実など一層の対策が必要だと指摘している。中央政府はこれまでに複数の安全強化策を実施してきたが、今回の事故を受けて改めて包括的な交通安全対策の検討が求められる見込みである。

この事故を受けて、連邦警察は全国の高速道路に対する点検を強化し、特に繁忙期における監視体制の充実を図る方針を示している。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします