▽ノボア氏とアバド氏はこの1年間、小競り合いを続けてきた。
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南米エクアドルのノボア(Daniel Noboa)大統領が29日、職務停止中のアバド(Verónica Abad)副大統領の後任として、ジェリベルト(Cynthia Gellibert)行政長官を暫定副大統領に任命した。
ノボア氏とアバド氏はこの1年間、小競り合いを続けてきた。
アバド氏は副大統領と駐イスラエル大使を兼任してきた。
外務省は昨年9月、アバド氏がイスラエルからトルコへの一時的な転任命令に従わなかったとして、異例の非難声明を出した。
アバド氏はトルコに向かうための準備ができておらず、ノボア氏が子供をイスラエルに残して1人でトルコに行くよう命じたと主張した。
政府は紆余曲折の末、ノボア氏を停職処分にした。
しかし、裁判所は12月、アバド氏の停職処分を覆した。それでもノボア氏はアバド氏が命令に従うまで停職は維持されると主張してきた。
同国の憲法では大統領が選挙運動を行う場合、大統領職を副大統領に引き継がなければならないと定めている。
アバド氏は大統領就任の権利があると繰り返し主張してきたが、騒動の末、モヤ(Sariha Moya)計画相が大統領職を務めてきた。
ノボア氏はアバド氏が法的問題と反抗に基づき公職に就くことを禁じられていると主張している。
ノボア氏は2月の大統領選で左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez)氏と対決。4月13日の決選投票に臨む予定だ。ノボア氏の得票率は44.17%、ゴンザレス氏は44.00%、票差はわずか1万7000票であった。