▽アバド氏は副大統領と駐イスラエル大使を兼任している。
エクアドルのノボア大統領(右)とアバド副大統領(AP通信)

南米エクアドルのノボア(Daniel Noboa)大統領が2日、アバド(Verónica Abad)副大統領との小競り合いが続く中、暫定副大統領を指名した。

大統領府の報道官によると、ノボア氏はモヤ(Sariha Moya)計画相を暫定副大統領に任命したという。

報道官はアバド氏の行為について、「特別な措置を必要とする”異常事態”であり、容認できない」と批判した。

アバド氏は副大統領と駐イスラエル大使を兼任している。

アバド氏は昨年9月、イスラエルからトルコへの一時的な転任命令に従わなかったとして外務省から非難された。

アバド氏はトルコに向かうための準備ができておらず、ノボア氏が子供をイスラエルに残して1人でトルコに行くよう命じたと主張していた。

政府は11月、紆余曲折の末、ノボア氏を停職処分にした。

大統領府の報道官は2日の会見で、「今日に至るまで、アバド氏は一度も在トルコ大使館に姿を見せていない」と述べた。

裁判所は12月、アバド氏の停職処分を覆したが、それでもノボア氏は1月22日まで、あるいはアバド氏がトルコに到着するまで、モヤ氏が暫定副大統領を務めると主張している。

アバド氏とノボア氏は過去にも度々衝突している。不仲の原因は不明である。

アバド氏は昨年8月、ノボア氏と他の政府高官をジェンダーに基づく暴力で告発。裁判所に訴状を提出した。

一部の地元メディアは情報筋などの話しとして、2人が性的関係にあった可能性があると伝えているが、詳細は不明だ。

この小競り合いは来年2月の大統領選で再選を目指すノボア氏にプレッシャーをかけている。

ノボア氏は23年10月の臨時大統領選で同国史上最年少の大統領に選出された。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク