◎犬たちは勲章受け取る際、行事よくお座りし、担当官の指示に合わせて技を披露した。
南米エクアドルの軍情報機関が3日、同機関に所属する5頭のエリートジャーマンシェパードに勲章を授与した。
ディコ、アマンダ、アポロ、ゼウス、マリーと名付けられた犬たちは麻薬を見つけたり、麻薬密売人を無力化したり、タイヤに隠された爆発物を発見するなど、素晴らしい功績を上げたとして表彰された。
現地メディアによると、犬たちは勲章受け取る際、行事よくお座りし、担当官の指示に合わせて技を披露したという。
陸軍情報部の司令官であるサラザール（Santiago Salazar）大佐は首都キトの警察本部で演説。「犬たちは治安を守り、組織犯罪と戦ううえで重要な役割を果たしてきた」と述べた。
またサラザール氏は「犬たちはギャングの暴力に対処する、進行中の非常事態宣言下においても、現場で率先して働き、素晴らしい戦果を上げた」と称賛した。
エクアドルでは今年1月、服役中のギャングリーダーの命令で武装集団が生放送中のテレビ局を制圧するという前代未聞の事件が発生した。
さらにメキシコに拠点を置く世界最大の麻薬組織「シナロアカルテル（Sinaloa Cartel）」と同盟関係にある麻薬ギャング「ロス・チョネロス」のリーダー「マシアス（Adolfo Macías）受刑者」が刑務所から脱獄。ノボア（Daniel Noboa）大統領はこれを受け、国家非常事態を宣言し、陸軍と警察に容疑者を確保するよう命じた。
それ以来、陸軍は警察と一緒に治安維持任務に当たっている。
勲章授与後、まず初めにアポロが技を披露した。
アポロは集団のひとりが全速力で逃げ出すと、猛スピードで追いかけ、地面に押し倒した。捜索の結果、男は麻薬を所持していることが判明した。匂いをかぎ分けたのである。
ゼウスは駐車中の車に近づき、鼻をクンクン。後部左のタイヤの下に隠された爆発物を発見した。
サラザール氏はドッグ部隊について、「非常に重要かつ強力な力を持っており、社会の安全と幸福を守るうえで欠かせない存在となった 」と述べた。
