◎ノボア大統領は8日、マシアス受刑者の脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察に容疑者を確保するよう命じた。
エクアドル最大の麻薬ギャング「ロス・チョネロス」のリーダーが港湾都市グアヤキルの刑務所から脱獄した。現地メディアが8日に報じた。
それによると、検察当局は脱獄を支援したとされる刑務官2人を逮捕したという。
当局は7日、ロス・チョネロスのリーダーであるマシアス(Adolfo Macías)受刑者が刑務所から姿を消したと報告。当局は刑務所内で何が起きたか明らかにしていない。
検察庁は8日、X(旧ツイッター)に声明を投稿し、マシアス受刑者の脱走を手助けしたとされる刑務官2人が逮捕されたと発表した。
ノボア(Daniel Noboa)大統領は8日、マシアス受刑者の脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察に容疑者を確保するよう命じた。
ノボア氏はインスタに投稿した声明で、「平穏を取り戻すまで行動し続けると誓う」と述べ、マシアス受刑者を逮捕し、刑務所を牛耳るギャングと犯罪に立ち向かうと言明した。
非常事態宣言の効力は60日間。その間、陸軍兵士が各地に配備される。
大統領府の報道官は7日夜、「警察当局がマシアス受刑者の独房を含む刑務所内を捜査している」と述べたが、それ以上の詳細には言及しなかった。
マシアス受刑者は麻薬密売、殺人、組織犯罪の罪で有罪判決を受け、グアヤキルの刑務所で34年の刑に服していた。
地元メディアによると、マシアス受刑者は7日に市内の別の刑務所に移送される予定だったという。