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▽ノボア氏はX(旧ツイッター)への投稿でベネズエラのマドゥロ大統領が米国から強制送還されたベネズエラ人移民の受け入れを拒否したことに言及。「自国民を見捨てるなどあり得ない」と非難した。
エクアドルのノボア大統領(ロイター通信)

南米エクアドルのノボア(Daniel Noboa)大統領は9日、他国から国外追放された外国の不法移民を受け入れることはないと表明した。

ノボア氏はX(旧ツイッター)への投稿でベネズエラマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領が米国から強制送還されたベネズエラ人移民の受け入れを拒否したことに言及。「自国民を見捨てるなどあり得ない」と非難した。

またノボア氏は「他国から強制送還された自国民を常に受け入れる」と強調。「これは当たり前のことであり、自国民を見捨てる国家元首が存在することにウンザリしている」と述べた。

マドゥロ氏は8日、トランプ米政権が石油大手シェブロンに対するベネズエラ産石油の輸出許可を打ち切ったことを非難し、「ベネズエラ移民を米国から送還する政策に影響が出るだろう」と警告した。

またマドゥロ氏は「両国間のやり取りが損なわれ、送還便に影響が出ている」と主張した。

4月13日の大統領選決選投票で左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez)氏の挑戦を受けるノボア氏は「権威主義的で政権が自ら引き起こした危機から逃れてきた人々の運命を気にかけることなく、このような行動に出たことを遺憾に思う」と述べた。

米政府は先週シェブロンによるベネズエラ産石油の輸出許可を打ち切ると発表。4月3日までにベネズエラからの輸出を停止する必要がある。

カリフォルニア州に本社を置くシェブロンは米政府によるベネズエラ制裁を免除され、米国内にベネズエラ産石油を輸入・販売することを許可されてきた。

ベネズエラは世界最大の石油埋蔵量を誇り、かつては南米最大の経済大国であった。しかし、その経済は米政府による制裁とマドゥロ氏の後先考えないバラマキ政策で急速に悪化。GDPはマドゥロ氏が就任した2013年以降、右肩下がりとなり、2021年には10年前の2割以下に落ち込んだ。

現在のGDPはピーク時の4分の1となり、その結果、800万人近くが国外に流出。その多くが他の中南米諸国を経由して米国への移住を目指している。

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