◎アバド副大統領は駐イスラエル・エクアドル大使を兼任している。
南米エクアドルのアバド(Verónica Abad)副大統領が職務を放棄したとして、150日間の停職処分を受けた。現地メディアが9日に報じた。
ノボア(Daniel Noboa)大統領とアバド氏の対立は数カ月前に激化、来年2月の議会選に影響を与える可能性がある。
アバド氏の弁護士はAP通信の取材に対し、「この停職処分は8日深夜に下された」と語った。
また弁護士はノボア氏の決定を「不誠実」と非難し、法的裏付けのないまま処分に踏み切ったと主張した。
アバド氏は駐イスラエル・エクアドル大使を兼任している。
アバド氏は9月、イスラエルからトルコへの一時的な転任命令に従わなかったとして外務省から非難された。同氏は命令から8日後、トルコに到着した。
アバド氏はトルコに移動するための準備ができておらず、政府が子供をイスラエルに残して1人でトルコに行くよう提案したと主張していた。
アバド氏とノボア氏は一緒に政権を運営しているにもかかわらず度々衝突。不仲の原因は不明である。
アバド氏は8月、ノボア氏と他の政府高官をジェンダーに基づく暴力で告発。裁判所に訴状を提出した。
アバド氏は先週、2023年に南部クエンカの市長選に立候補した際の不正で裁判所から8500ドルの罰金処分を受けた。