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エクアドル刑務所暴動、死者31人に、ギャング間抗争か

エクアドルでは近年、刑務所でこのような暴動が頻発し、500人以上の受刑者が死亡している。
2025年11月9日/エクアドル、南西部マチャラ、暴動が発生した刑務所前の通り(ロイター通信)

エクアドル南西部マチャラの刑務所で発生した暴動について、捜査当局は9日、これまでに31人の死亡を確認したと明らかにした。

暴動は9日早朝に発生。別の州で運用が開始される新たな刑務所への受刑者の移送が原因とみられる。

当局は治安部隊が刑務所を掌握し、警察官1人が負傷、受刑者4人が死亡したと報告していた。

当局によると、治安部隊が掌握する前に、27人の受刑者が刑務所内で他の受刑者によって絞首刑に処されていたという。

それ以上の詳細は明らかになっておらず、逮捕者が出たかも不明だ。

エクアドルでは近年、刑務所でこのような暴動が頻発し、500人以上の受刑者が死亡している。

港湾都市グアヤキル近郊の刑務所で9月に発生したギャング間抗争では14人が死亡した。

エクアドルの刑務所でギャング間抗争が頻発している背景には複数の要因が絡み合っている。最大の要因は、国内外の麻薬取引を巡る権益争いである。

エクアドルはコロンビアとペルーという世界有数のコカイン生産国に隣接しており、直接生産は少ないが主要な輸送ルートとして重要な位置を占めている。

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