エクアドル南西部の刑務所で暴動、受刑者4人死亡、30人負傷
治安部隊が刑務所を掌握し、その中で警察官1人が負傷した。
.jpg)
エクアドル南西部マチャラの刑務所で暴動が発生し、受刑者4人が死亡、30人以上が負傷した。地元警察が9日、明らかにした。
それによると、別の州で運用が開始される新たな刑務所への受刑者の移送が原因とみられる。
当局は声明で、治安部隊が刑務所を掌握し、その中で警察官1人が負傷したと明らかにした。
それ以上の詳細は明らかになっていない。
エクアドルでは近年、刑務所でこのような暴動が頻発し、500人以上の受刑者が死亡している。
港湾都市グアヤキル近郊の刑務所で9月に発生したギャング間抗争では14人が死亡した。
エクアドルの刑務所でギャング間抗争が頻発している背景には複数の要因が絡み合っている。最大の要因は、国内外の麻薬取引を巡る権益争いである。
エクアドルはコロンビアとペルーという世界有数のコカイン生産国に隣接しており、直接生産は少ないが主要な輸送ルートとして重要な位置を占めている。
特に太平洋岸のグアヤキルなどは欧州へ向かうコカインの出荷拠点となり、その輸送経路を巡って国内ギャング組織が激しく対立している。
警察庁のデータによると、2021年以降の刑務所暴動による死者は500人以上に上る。
