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▽複数の地元メディアが第1ラウンドでノボア大統領氏が勝利する可能性が高いと報じている。
エクアドルのノボア大統領(右)とゴンザレス氏(Getty Images)

南米エクアドルで9日、大統領選の投票が始まった。

地元メディアの世論調査によると、ノボア氏の支持率は45~50%、左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez)氏は35~40%となっている。ノボア氏が第1ラウンドで勝利するという見方もある。

ノボア氏は23年の大統領選でゴンザレス氏との一騎打ちを制し、初当選を果たした。この選挙は弾劾訴追に直面した当時のラソ(Guillermo Lasso)大統領が前倒しで実施を決めたため、ノボア氏の任期は1年5カ月となった。

複数の地元メディアが第1ラウンドでノボア氏が勝利する可能性が高いと報じている。

ノボア氏は就任後、麻薬取引関連の犯罪を厳しく取り締まるという公約を実行に移した。

しかし、取り締まりを強化した後も複数の都市でギャング間抗争が続き、市民が巻き込まれるケースもあった。

港湾都市グアヤキルでは24年1月、世界最大の麻薬組織「シナロアカルテル(Sinaloa Cartel)」と同盟関係にある麻薬ギャング「ロス・チョネロス」のリーダー「マシアス(Adolfo Macías)受刑者」が刑務所から脱獄した。

ノボア氏はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じたが、逮捕には至っていない。

それ以来、同国は非常事態宣言下にあり、陸軍と警察がギャング、麻薬組織、人身売買組織を厳しく取り締まっている。

ノボア氏は選挙キャンペーン中、自身の政策により、暴力事件による死者が15%減少し、刑務所内での暴力が激減し、ギャングの取り締まりが容易になったと成果を強調した。

ノボア氏に挑む15人の候補は麻薬関連犯罪と闘うためにもっと多くのことをする必要があると訴えている。提案の多くがやっかいな国会承認や憲法改正を必要とする。

第1ラウンドで勝利するためには有効票の50%以上を獲得するか、2位候補に10ポイント差をつけながら40%以上を獲得する必要がある。

選挙管理委員会は現地時間午後7時30分頃に最初の開票データを公表する予定である。

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