エクアドル大統領が憲法裁判所に抗議、ギャング関連法で対立
エクアドルの人口は約1800万人。昨年の殺人認知件数は約8000件。人口10万人あたりの殺人件数は世界トップクラスである。
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南米エクアドルのノボア(Daniel Noboa)大統領が12日、憲法裁判所が最近成立した法律の一部を一時停止する決定に抗議した。
ノボア氏は首都キトの抗議集会を主催。支持者に対し、ギャングとの戦いを続けると約束した。
野党はノボア氏が司法に圧力をかけ、その独立性を侵害しようとしていると非難した。
エクアドルの国連事務所は声明で、「裁判所の独立性は保証されなければならない」と述べる一方、「憲法裁判所は国民の代表である連邦議会が可決した法律を適正な手続きで審査し、問題を解決すべきである」とした。
いわゆる「安全保障法」に異議を唱えた原告団は「治安部隊員の不正行為の調査に対する免責、電話サービス事業者に特定の情報の提出を義務付ける規定などが市民の権利を侵害する可能性がある」と指摘。憲法裁はこれを支持した。
ノボア氏は集会で、「私たちは正義と平和を求めるためにここにいます。誰かを蹂躙するためにここにいるのではなく、国民の意思に従っているのです」と語った。
同国では銃撃事件などにより、過去数週間で100人近くが死亡。その大半が南部沿岸の4地域で発生している。
ノボア氏は昨年、世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスのリーダーが港湾都市グアヤキルの刑務所から脱獄したことを受け、国家非常事態を宣言した。
このリーダーは最近逮捕され、米ニューヨーク州に送還された。
治安部隊は国家非常事態宣言後、全国で取り締まりを強化してきたが、ギャング間抗争が続く地域では暴力が激化している。
内務省の統計によると、25年上半期の殺人事件数は4619件、前年比で47%増加したという。
エクアドルの人口は約1800万人。昨年の殺人認知件数は約8000件。人口10万人あたりの殺人件数は世界トップクラスである。