エクアドル議会、外国軍基地の設置認める法案を支持、国民投票へ
先月2期目をスタートさせたノボア氏は国境を越えて活動する麻薬組織と闘うためには国際協力が必要であると訴えてきた。
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南米エクアドルの国会は3日、外国軍基地の設置を認める法案を賛成多数で可決した。これは麻薬組織との闘いにおける協力を強化するというノボア(Daniel Noboa)大統領の計画のひとつである。
国会はこの改正案を賛成82ー反対60(棄権6)で可決。次は国民投票で是非を問うことになる。
先月2期目をスタートさせたノボア氏は国境を越えて活動する麻薬組織と闘うためには国際協力が必要であると訴えてきた。
エクアドルでは数年前からギャング間抗争が激化。港湾都市グアヤキルでは24年1月、世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にある麻薬組織ロス・チョネロスのリーダー「マシアス(Adolfo Macías)」が刑務所から脱獄した。
ノボア氏はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じたが、逮捕には至っていない。
政府与党は駐留米軍基地が閉鎖されて以来、エクアドルが麻薬密売の拠点になっていると指摘している。
しかし、野党は外国軍の駐留だけで治安問題は解決せず、政府は犯罪と闘うために明確な計画を立てる必要があると主張している。
米軍は2009年までの10年間、マナビ県に駐留していた。
コレア(Rafael Correa)元大統領は基地の許可を更新しないことを決定。外国軍基地を禁止する憲法改正を推進した。
ノボア氏は以前から米軍の駐留を認める用意があると表明していた。