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エクアドル大統領候補暗殺事件、主犯格2人を起訴前勾留

ビジャビセンシオ氏は23年8月9日、選挙集会を開いたキトの学校を出たところでオートバイに乗った武装集団に殺害された。
2025年9月3日/エクアドル、首都キトの地方裁判所(ロイター通信)

南米エクアドル・キトの地方裁判所は3日、2023年に大統領選の有力候補であったビジャビセンシオ(Fernando Villavicencio)氏が暗殺された事件について、主犯格とされる2人の男に対し、起訴前勾留を命じた。

ビジャビセンシオ氏は23年8月9日、選挙集会を開いたキトの学校を出たところでオートバイに乗った武装集団に殺害された。

ビジャビセンシオ氏はメキシコの麻薬組織シナロアカルテルの関連組織から脅されていると報告していた。

キト地裁は元政府高官と別の容疑者(いずれも米国在住)に対しても、エクアドル領事館への出頭を命じた。

キト地裁は昨年、実行犯とされる5人に実刑判決を言い渡した。

捜査当局はそれ以降も暗殺を命じた首謀者がいるとみて捜査を進めてきた。

キト地裁は別の容疑で収監中の受刑者に対しても、シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスとの仲介役を務めた疑いで裁判にかけるよう命じた。

領事館への出頭を命じられた元政府高官は米国の移民収容施設に勾留されており、不法滞在問題が解決次第、エクアドルに送還されるとみられる。

主犯格とされる麻薬密売組織ロス・ロボスのリーダー、カルロス(Carlos Angulo)被告は刑務所内から暗殺を指示。電話で実行犯に襲撃命令を出し、その様子を撮影した動画が携帯電話に残っていた。

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