エクアドル当局、米軍攻撃生存者を釈放「犯罪の証拠なし」
米当局は7隻を空爆した時点で「麻薬テロリスト」32人を殺害したと報告している。6隻目の空爆(潜水艇)では、少なくとも2人の生存者が拘束され、このうち1人はエクアドル人、もう1人はコロンビア人であった。
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エクアドル政府が米海軍の「麻薬密輸船」空爆で生還した自国民を釈放した。現地メディアが20日に報じた。
米海軍は先月初め、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに少なくとも6隻の麻薬密輸船を爆撃した。
米当局は7隻を空爆した時点で「麻薬テロリスト」32人を殺害したと報告している。6隻目の空爆(潜水艇)では、少なくとも2人の生存者が拘束され、このうち1人はエクアドル人、もう1人はコロンビア人であった。
AP通信はエクアドル政府関係者の話しとして、「この男性が”国内で”犯罪を犯した証拠はないため、釈放した」と報じた。
それによると、男性の健康状態は良好で、大きなケガもないという。
この当局者は「検察と司法当局は男性が”国内で”法律を犯した証拠を確認できなかった」と述べたという。
もう1人の生存者であるコロンビア人男性は重傷で、本国に送還後、入院した。
トランプ政権はラテンアメリカの麻薬カルテルからの脅威と闘う取り組みの一環として、この海域にイージス艦など、数千人規模の部隊を派遣している。
ベネズエラの独裁者であるマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は一連の攻撃を米国による「侵略行為」と呼び、国際社会と国連安全保障理事会に米海軍を止めるよう求めている。
トランプ氏は先週、ベネズエラを陸路から攻撃すると脅し、中央情報局(CIA)によるベネズエラでの秘密作戦が進行中であることを確認した。