◎グアヤキル郊外では国内外の麻薬カルテルとつながりのある複数のギャングが活動しており、銃撃戦や殺人事件が多発している。
2022年8月14日/エクアドル、最大都市グアヤキルの住宅地(Magdalena Moreira/AP通信)

エクアドル警察は14日、最大都市グアヤキルの住宅地で銃撃戦と爆発が報告され、少なくとも5人が死亡、15人が負傷、数人が行方不明と発表した。

検察庁は事件後、ツイッターに声明を投稿。ギャング間抗争と思われる銃撃戦と爆発が市内の住宅地で発生し、警察が捜査を進めていると報告した。

内務省の報道官もツイッターに、「国内のギャングが対立する別のギャングもしくは民間人を襲い、爆弾を爆発させた」と投稿している。

死亡した5人の身元は明らかにされていない。一部の地元メディアは情報筋の話を引用し、「メキシコの麻薬カルテルとつながりのあるギャングが対立勢力の拠点を襲撃した」と報じている。

内務省報道官はこの事件を「政府に対する宣戦布告」と呼び、関与した者をひとり残らず捕らえ、裁判にかけるとした。

グアヤキルは首都キトの南西約270kmに港湾都市。郊外では国内外の麻薬カルテルとつながりのある複数のギャングが活動しており、銃撃戦や殺人事件が多発している。

キト郊外の刑務所で先月中頃に発生したギャング間抗争では受刑者少なくとも13人死亡。この刑務所で今年5月にも虐殺事件が発生し、受刑者44人が死亡、100人以上が脱走している。

グアヤキルの刑務所で昨年9月に発生したギャング間抗争にはメキシコのシナロアカルテル(Sinaloa Cartel)とハリスコ新世代(Jalisco New Generation)が関与しているとみられる。この抗争では受刑者100人以上が死亡した。

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