エクアドルのギャングリーダー、米国に身柄引き渡し、起訴へ
マシアスは世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスのリーダー。24年1月にグアヤキルの刑務所から脱獄した。
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南米エクアドルの刑務所から脱獄し、先月逮捕された麻薬組織ロス・チョネロスのリーダー「マシアス(Adolfo Macías)」が20日、米当局に引き渡された。現地メディアが20日に報じた。
それによると、マシアスは21日にニューヨーク州の連邦裁判所に出廷する予定。
当局は手錠をかけられ、ヘルメットと防弾ベストを着用したマシアスの写真を公開。20日午前、米当局に引き渡した。
米国とエクアドル政府はマシアスの引き渡しを確認していない。現地メディアによると、マシアスを乗せた米国の専用機は20日午後に港湾都市グアヤキルの空港を離陸したという。
マシアスは世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスのリーダー。24年1月にグアヤキルの刑務所から脱獄した。
ノボア(Daniel Noboa)大統領はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じた。
1年半に渡る捜索の末、捜査当局は先月末、マシアスを逮捕し、最高セキュリティーの刑務所に収監した。
ノボア氏は米当局からの要請を受け、マシアスの身柄引き渡しを承認した。
マシアスは麻薬密売、組織犯罪、殺人を含む複数の罪で34年の刑に服していた。
ニューヨーク州の連邦検察はマシアスを麻薬と武器の密売を含む7つの罪で起訴している。
マシアスは米国に数千キロのコカインを密輸したとして、指名手配されていた。
ロイター通信はマシアスの弁護士の話しとして、「マシアス氏は明日、ブルックリン連邦裁判所に出廷し、そこで無罪を主張する予定である」と報じた。
米司法省はマシアスの指揮下でロス・チョネロスが警察官、政治家、弁護士、検察官、一般市民に対して暴力行為を犯したと主張している。
米政府は昨年、ロス・チョネロスを最も暴力的なギャングの一つに分類し、世界中に麻薬を拡散しているメキシコの麻薬組織シナロア・カルテルとのつながりを確認した。