エクアドルのギャングリーダー、米国に身柄引き渡しへ
マシアスは世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスのリーダー。24年1月に港湾都市グアヤキルの刑務所から脱獄した。
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南米エクアドルの刑務所から脱獄し、先月逮捕された麻薬組織ロス・チョネロスのリーダー「マシアス(Adolfo Macías)」が米国への身柄引き渡しを受け、刑務所から移送された。当局が20日、明らかにした。
当局は手錠をかけられ、ヘルメットと防弾ベストを着用したマシアスの写真を公開。どこに移送したかは明らかにしていない。
マシアスは世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスのリーダー。24年1月に港湾都市グアヤキルの刑務所から脱獄した。
ノボア(Daniel Noboa)大統領はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じていた。
1年半に渡る捜索の末、捜査当局は先月末、マシアスを逮捕し、最高セキュリティーの刑務所に移送した。
ノボア氏は米当局からの要請を受け、マシアスの身柄引き渡しを承認した。
マシアスは麻薬密売、組織犯罪、殺人を含む複数の罪で34年の刑に服していた。
米ニューヨーク州の連邦検察はマシアスを麻薬と武器の密売を含む7つの罪で起訴している。
マシアスは米国に数千キロのコカインを密輸したとして、指名手配されている。
国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)もマシアスの逮捕状を発行していた。
米国は昨年、ロス・チョネロスを最も暴力的なギャングの一つに分類し、世界中に麻薬を拡散しているメキシコの麻薬組織シナロア・カルテルとのつながりを確認した。