◎このガイドラインが所持を許可する薬物の量はマリファナ10グラム、コカインペースト2グラム、コカイン1グラム、ヘロイン0.1グラム、アンフェタミン0.04グラムまでとなっている。
エクアドルのノボア(Daniel Noboa、35歳)大統領は26日、一定量以下の違法薬物の所持を許可するガイドラインを廃止した。
ノボア氏は23日に就任。10年前に制定されたこのガイドラインを速やかに廃止すると有権者に約束していた。
このガイドラインが所持を許可する薬物の量はマリファナ10グラム、コカインペースト2グラム、コカイン1グラム、ヘロイン0.1グラム、アンフェタミン0.04グラムまでとなっている。
ノボア氏は選挙運動期間中、麻薬カルテルを徹底的に取り締まると宣言、幅広い層から支持を得た。
地元メディアによると、同国の違法薬物に関連する殺人、誘拐、強盗、恐喝、その他犯罪の件数は前例のないレベルに達している。
大統領府の報道官はSNSに声明を投稿。「このガイドラインは犯罪を助長する極めて有害なものであった」と書き込んだ。
また報道官は「ノボア大統領は内務省に対し、麻薬・向精神薬に関する協調的な情報、予防、管理プログラムを策定し、薬物依存症患者などに適切な治療・リハビリテーションを提供するよう命じた」と述べた。
このガイドラインは「違法薬物の使用は公衆衛生上の問題であり、使用者を刑務所に送るべきではない」という主張の下、コレア(Rafael Correa)元大統領が2013年に策定した。
ガイドラインを上回る薬物を所持した場合は刑罰の対象となる。