◎南米で安楽死を認めている国はコロンビアのみ。ウルグアイとチリもこの問題を議論している。
エクアドルの最高裁判所は7日、政府に対し、安楽死に関する法律を速やかに起草し、合法化するよう命じた。
最高裁は筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された末期患者の42歳女性の主張を支持し、「尊厳死は認められるべき」と裁定した。
ALSは最終的に全身がマヒする難病。治療法は確立されていない。
南米で安楽死を認めている国はコロンビアのみ。ウルグアイとチリもこの問題を議論している。
ALSと診断された女性は昨年8月にこの裁判を起こし、「尊厳死は重病や不治の病に苦しむ人々の権利である」と主張した。
また女性は「激しい肉体的・精神的苦痛を止めるために、自由かつ自発的に人生を終えることを許されるべき」と訴えていた。
女性は2020年に筋力が低下し、身体機能が損なわれるASLの症状が出始めた。
最高裁はこの判決に基づく法整備の期間を最長12ヶ月に設定。それまでに法律を施行するよう国に命じた。