エクアドル政府、奴隷のような条件で働かされた農園労働者に謝罪
憲法裁は昨年、1963年から2019年にかけて、FPCの労働者が西部の農園で、基本的なサービスのない寮で生活させられ、訓練の不足により事故が頻発していたと認定。これを「現代の奴隷制」と評した。
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エクアドル政府は5月31日、憲法裁判所が昨年下した判決に基づき、奴隷のような条件下で働かされていたプランテーションの労働者に謝罪した。
政府高官たちは首都キトの式典で日本の企業である古川拓殖エクアドル(FPC)のアパカを栽培する農園で働く300人を超える労働が奴隷のような条件下で生活させられていたことを認め、謝罪した。
憲法裁は昨年、1963年から2019年にかけて、FPCの労働者が西部の農園で、基本的なサービスのない寮で生活させられ、訓練の不足により事故が頻発していたと認定。これを「現代の奴隷制」と評した。
FPCの元労働者もこの式典に出席した。
FPCは2014年にオーナーが変わり、その後は労働環境が改善したと主張している。
またFPCはエクアドル政府に対し、不動産売却の禁止を解除し、労働者に賠償金を支払うよう求めている。
アバカはバナナに似た品種でマニラ麻と呼ばれ、特殊紙などに使われている。