エクアドル軍、拉致された兵士17人解放と発表
兵士たちは北部のシエラノルテ地域で食料輸送任務中に襲撃を受け、拉致された。
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エクアドル軍は1日、拉致されていた兵士17人が3日間の拘束を経て解放されたと発表した。
それによると、兵士たちは北部のシエラノルテ地域で食料輸送任務中に襲撃を受け、拉致されたという。
それ以上の詳細は明らかになっていない。
地元テレビ局は当局者の話しとして、「17人にケガはない」と伝えている。
エクアドルの治安は地域によって大きく異なる。観光地や都市部では比較的安全な場所もあるが、全体としては治安に注意が必要な国とされている。特に2020年代に入ってから、麻薬密輸や組織犯罪の影響で暴力事件が増加しており、2023年以降は治安の悪化が深刻化している。
首都キトや観光都市クエンカなどでは、スリや置き引きといった軽犯罪が主だが、夜間の一人歩きや人通りの少ない場所の通行は避けるべきとされている。一方で、最大都市グアヤキルや港湾都市エスメラルダスなどでは、犯罪組織間の抗争や銃撃事件も発生しており、観光客が巻き込まれる可能性も否定できない。特にグアヤキルは、近年エクアドル国内でも最も治安が悪化している地域の一つとされ、政府も非常事態宣言を発令するなど対応に追われている。
また、エクアドルは中南米の麻薬ルートの中継地点としての役割が強まっており、それに伴ってギャングの活動も活発化している。刑務所内での暴動や脱獄事件も発生しており、国家としての治安維持能力にも課題があると指摘されている。
エクアドルの人口は約1800万人。昨年の殺人認知件数は約8000件。人口10万人あたりの殺人件数は世界トップクラスである。