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コロンビア国防省、左翼ゲリラに拉致された兵士33人の解放を発表

この事件は南東部グアビアレ県郊外の密林地帯で26日に発生。軍部隊は左翼ゲリラ「FARC-EMC」との銃撃戦でゲリラ兵11人を殺害し、この地域から撤退中、襲撃を受けた。
コロンビア革命軍(FARC)の兵士(ロイター通信)

南米コロンビアのサンチェス(Pedro Sánchez)国防相は28日、南東部のジャングルでコロンビア革命軍(FARC)から分離したゲリラに拉致された兵士33人が解放されたと明らかにした。

この事件は南東部グアビアレ県郊外の密林地帯で26日に発生。軍部隊は左翼ゲリラ「FARC-EMC」との銃撃戦でゲリラ兵11人を殺害し、この地域から撤退中、襲撃を受けた。

サンチェス氏は26日の記者会見で、「軍がゲリラ兵11人を殺害し、この地域から撤退中、襲撃を受け、兵士少なくとも34人が拉致された」と報告していた。

FARC-EMCはFARCの元現地指揮官が率い、戦闘員数は約3500人と推定されている。FARCの戦闘員1万4000人以上が2016年の和平協定で武器を置いた。

グアビアレ県郊外の密林地帯は麻薬密輸の要衝と見なされており、コカインの主原料であるコカの畑が広範囲に点在していることでも知られている。

サンチェス氏は28日の声明で、「33人の兵士が解放された」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

FARCのもうひとつの分派である左翼ゲリラ「FARC-EP」は6月、この地域で57人の兵士を2日間に渡って拘束した。

専門家は大統領選挙が来年5月に迫る中、左翼ゲリラが支配地域を拡大するため、攻撃を強化している可能性があると指摘している。

22年に就任したペトロ(Gustavo Petro)大統領は内戦終結に向け、左翼ゲリラとの和平交渉をまとめ、平和をもたらすと誓ったが、治安は改善するどころか悪化しているように見える。

コロンビア内戦の犠牲者は45万人以上と推定されており、その大半が1985年~2018年の戦闘で死亡したとされる。

北西部アンティオキア州では8月21日、コカの栽培地を根絶するため人員を輸送中だったヘリコプターが撃墜され、13人の警察官が死亡した。

西部の都市カリでも同日、軍の航空学校近くで爆発物を積んだ車が爆発し、6人が死亡、70人以上が負傷した。

ペトロ氏はヘリコプターへの攻撃について、同国最大の悪名高い麻薬カルテル「ガルフ・クラン(クラン・デル・ゴルフォ、CDG)」の犯行と非難。当局はFARC-EMCの犯行とみて捜査している。

ガルフ・クランは国内で最も大きな武装民兵組織のひとつ。北部を中心に、麻薬密売ルートやコカインの製造ラボを管理している。

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