▽ド・ラーゴ氏はニューヨークの国連総会で演説。COP30の重要性を強調した。
の議長を務めるド・ラーゴ氏(ロイター通信).jpg)
ブラジルで今年開催されるCOP30(国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議)の議長を務めるド・ラーゴ(Andre Correa do Lago)氏は5日、気候変動に関するトランプ(Donald Trump)米大統領の偽情報が拡散する中、「ブラジルはCOP議長国として、多国間主義と科学を尊重するよう訴えていく」と表明した。
ド・ラーゴ氏はニューヨークの国連総会で演説。COP30の重要性を強調した。
トランプ氏は就任初日にパリ協定から離脱する大統領令に署名した。
世界の指導者たちは米国の協定再離脱により、史上最も厳しい資金集め交渉を強いられる可能性が高い。米国は途上国の再エネ化を支援する最大の資金提供国である。
またトランプ氏は先週、連邦政府の規模縮小に関する取り組みの一環として、気候研究を行う海洋大気局(NOAA)の職員数百人を解雇した。
ド・ラーゴ氏は演説の中で、「ブラジルはすべての国々が深く、迅速かつ持続的に協力し合わなければ、人類の未来と進歩はないという確固たる信念を伝える」と語った。
またド・ラーゴ氏は「COPは気候変動問題の規模に見合った成果を出すことができるし、出さなければならない」と強調した。
ド・ラーゴ氏は先週、米国が気候変動問題でのリーダーシップから遠ざかっていることを踏まえ、中国が重要な役割を果たすだろうと述べていた。
トランプ氏は再生可能エネルギーを批判し、石油や天然ガスなど化石燃料の増産してエネルギー価格を引き下げると主張している。