ブラジルCOP30の工事進行中、間に合う?25年11月開幕
会場、関連施設、道路を含む多くのインフラが未完成だ。
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ブラジル北部パラ州ベレンで11月に開催されるCOP30(国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議)の関連工事が進んでいる。
TVグローボによると、会場、関連施設、道路を含む多くのインフラが未完成だという。
「首脳村」と呼ばれる、各国の国家元首が宿泊する低層の建物群に隣接して、別の3階建ての建物が建設中だが、完成には程遠い状態だ。
ヘリポートを備えた輝く白とガラスのファサードは、197カ国が参加するCOP30のメイン会場となる複合施設を見下ろしている。
道路から離れた裏側では、この建物が宿泊施設を見下ろすようにそびえ立つ。コンクリートとレンガがむき出しの状態だ。
パラ州政府は、この未完成構造物をCOP30関連公共事業の一部とは見なしていないと表明。ただし屋上のヘリポートについては「会議(国連)の要請に対応するため利用可能とする」としている。
またパラ州政府は、道路、公園、排水路、観光地の改修など、45億レアル(約1270億円)を投じてCOP30関連公共事業が予定通り進んでいると強調した。
ベレンの人口は約150万人。パラ州の州都、アマゾン川河口の最大都市だが、サンパウロやリオデジャネイロのような主要都市に比べるとホテルの数が圧倒的に少なく、COP30の参加者や環境活動家が一斉に集まることで、その期間中、宿泊代がさらに高騰すると予想されている。
ブラジル政府は利用可能な宿泊施設を倍増させるため努力しており、起業家たちもラブホテルやフェリーボートを改装して代表団を受け入れるなど、創意工夫を凝らしている。
しかし、供給は需要に追いつかず、宿泊費が高騰。COP30の開催地変更を求める声が高まっている。しかし、ブラジル当局はこれを受け入れない姿勢を固辞している。
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COP30の展望、主要テーマ、課題山積 25年11月開催
COP30は気候変動対策の新たな転換点として、アマゾン地域の保護や気候正義、多様な主体の参加など、従来の枠組みを超えた議論が展