コロンビア・ウリベ上院議員、4度目の手術へ、選挙活動中に頭撃たれ意識不明の重体
ウリベ氏は6月7日、首都ボゴタ市内での選挙活動中に銃撃され、頭に2発、膝に1発の銃弾を浴びた。
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頭部を撃たれ意識不明の重体になっているコロンビアのミゲル・ウリベ(Miguel Uribe)上院議員の妻は23日、同氏が4度目となる手術を受けると明らかにした。
ウリベ氏は6月7日、首都ボゴタ市内での選挙活動中に銃撃され、頭に2発、膝に1発の銃弾を浴びた。
起訴された15歳の少年は警察の取り調べに対し、麻薬組織の指示を受け発砲したと供述している。
ウリベ氏の妻はインスタグラムに声明を投稿。近いうちに4度目の手術を受けると明らかにした。
ウリベ氏は7日以来、3回手術を受け、そのうち1回は脳出血による緊急手術であった。
主治医は先週末の声明で、「ウリベ氏の意識は回復しておらず、容体は依然として極めて深刻である」と述べていた。
警察は15歳の少年の他に成人の男女も逮捕・起訴している。
ウリベ氏は野党・民主中道党に属し、来年予定されている大統領選への出馬を表明していた。
22年に就任したペトロ(Gustavo Petro)大統領は内戦終結に向け、左翼ゲリラとの和平交渉をまとめ、平和をもたらすと誓ったが、治安は改善するどころか悪化しているように見える。
ウリベ氏はペトロ政権の安全保障戦略、60年に及ぶ内戦を終結させるための和平交渉が失敗に終わったと批判する右派議員のひとりであった。
議会上院の多数派である右派はペトロ氏の戦略が逆効果を招いたと主張している。