◎子供たちはリハビリを受けるため、家族と共にコロンビアに渡航する予定。
コロンビア外務省は13日、イスラエル軍の攻撃により負傷したパレスチナ・ガザ地区の子供に支援を提供する準備を進めていると明らかにした。
それによると、子供たちはリハビリを受けるため、家族と共にコロンビアに渡航することになるという。それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ペトロ(Gustavo Petro)大統領は訪問先のスウェーデンでこの支援に関する質問を受けたが、「詳細は後日発表することになる」と述べるにとどめた。
コロンビアは麻薬カルテルや反政府勢力と戦うためにイスラエル製の戦闘機や兵器を多数購入。2020年には自由貿易協定を結んでいる。
しかし、ペトロ氏が大統領に就任した22年以降、両国の関係は急速に悪化。今回のガザ紛争で緊張は頂点に達した。
ペトロ氏は先月初めにイスラエルとの外交関係を断ち、ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相を「虐殺者」と非難した。
コロンビア外務省の報道官は声明で、「政府は数十年にわたる内戦で身につけた医療に関する専門知識を使って、ガザ地区で負傷した子供たちに必要な支援を提供することができる」と述べた。
コロンビア政府は昨年10月にガザ紛争が勃発して以来、310人の自国民を本国に移送した。
また同政府はコロンビア人男性と結婚し、ガザ地区で2人の子供を産んだパレスチナ人女性にコロンビア国籍を付与。一家は昨年11月に帰国した。