◎10月8日、ペトロ氏はX(旧ツイッター)のプロフィールを更新。「クーデターが始まった」と書き込んだ。
コロンビアのペトロ大統領(Getty Images/EPA通信)

コロンビアペトロ(Gustavo Petro)大統領が不正疑惑で崖っぷちに立たされている。

ペトロ氏はこれを「クーデター」と呼び、野党が国家転覆を企てていると主張。疑惑を否定し、「クーデターを阻止しよう」と国民に呼びかけている。

10月8日、ペトロ氏はX(旧ツイッター)のプロフィールを更新。「クーデターが始まった」と書き込んだ。

同国の全国選挙評議会(CNE)は今月初め、ペトロ氏が2022年の大統領選で資金を不正流用し、さらにその調達にも問題があったとして、調査を開始すると発表した。

ペトロ氏はこの告発を否定し、野党が独立機関であるCNEを操って政府を破壊しようとしていると主張した。

アナリストたちは一連のスキャンダルがコロンビア初の左派大統領であるペトロ氏の支持率をさらに押し下げ、国会運営に支障が出ると懸念を示している。

ペトロ氏は8日、Xへの投稿でこう強調した。「コロンビアの司法権が破壊された。今日、大統領である私に対するクーデターの第一歩が踏み出されたのだ。もし実行されれば、この国の歴史上、民主主義に対する最大の侮辱となる」

またペトロ氏はCNEを「野党に取り込まれた行政当局」と評し、CNEが自分に対する「告発を画策した」と主張した。

さらにペトロ氏はCNEを「詐欺師」と呼び、支持者に対し、街頭デモで野党に立ち向かうよう促した。

野党はペトロ氏の主張を一蹴。「CNEは独立機関であり、財務上の不正行為を調査する憲法上の権利の範囲内で行動している」と指摘した。

元左翼ゲリラのペトロ氏は8月末、ディーゼル燃料の価格を値上げし、支持者に願いを打ち砕いた。

ペトロ氏はそのキャリアを通じて数々の抗議デモを主導してきたが、「公的債務を削減し、国民の健康と教育に予算を割り振るためには、燃料補助金を廃止しなければならない」と訴えていた。

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