コロンビア大統領、トランプ氏宛ての書簡で非難を撤回
ペトロ氏は先週、軍の現役および退役軍人が自身を追放する計画を立てていると主張した。
とコロンビアのペトロ大統領(Getty-Images)-1.jpg)
南米コロンビアのペトロ(Gustavo Petro)大統領がトランプ(Donald Trump)米大統領に書簡を送り、米政府の立場を疑問視する発言をしたつもりはないと表明し、緊張緩和を図った。現地メディアが7日に報じた。
ペトロ氏は先週、軍の現役および退役軍人が自身を追放する計画を立てていると主張した。
司法省は24年5月まで2年間外相を務めたレイバ(Alvaro Leyva)氏が主導したとされる「クーデター計画」の調査を開始したと明らかにしている。
レイバ氏はペトロ氏に対する国際的な圧力を高めるため、米連邦議会の議員に接触したとされる。
地元メディアによると、レイバ氏は米フロリダ州選出の2人の下院議員に支援を求めたとされる。両者は関与を否定している。
地元メディアは7日、ペトロ氏が6月23日にトランプ氏に送った書簡を引用し、米政府が国家転覆を支援したという発言を撤回したようだ。
ペトロ氏は6月11日の演説で、ルビオ(Marco Rubio)米国務長官がコロンビア政権を転覆させる陰謀を主導していると発言。「隣国の大統領からルビオ国防長官が陰謀を主導していると聞いた」と主張していた。
地元メディアのペトリ氏の書簡を引用し、次のように報じた。「私の発言の中でクーデター未遂への関与を直接非難していると解釈される発言について、証拠もなしに誰かを個人的に非難したり、米国の役割を疑問視したりする意図はまったくなかったことを明確にしておきたいと思います」
22年に就任した左派のペトロ氏は内戦終結に向け、左翼ゲリラとの和平交渉をまとめ、平和をもたらすと誓ったが、治安は改善するどころか悪化しているように見える。
コロンビアはこの地域における米国の主要な戦略的パートナーであったが、ペトロ氏の就任で関係が悪化。ペトロ氏はゲリラおよび麻薬カルテルとの戦いを「過去の右派政権と米国のミス」と呼び、戦争ではなく対話を重視し、コカの根絶目標を見直し、生産を容認している。