コロンビア大統領、イスラエルへの石炭輸出巡りグレンコアを脅迫

ペトロ氏によるイスラエルへの石炭輸出を禁じる大統領令は2週間前に発動した。
南米コロンビアの炭鉱(Getty Images)

コロンビアのペトロ(Gustavo Petro)大統領は22日、スイスの資源大手グレンコアがイスラエルへの石炭輸出を継続する場合、同社との契約を見直すと警告した。

グレンコアは2週間前の大統領令に基づき、コロンビアで採掘した石炭のイスラエルへの輸出を停止したとしている。

しかし、ペトロ氏はラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)フォーラムで、「私は一方的にグレンコアとの契約を変更する用意がある」と語った。

またペトロ氏はグレンコアが命令に従わない場合、鉱山周辺の地元コミュニティに封鎖行動を呼びかけると警告した。

これに対し、同社は既に命令に従っているとの立場を示した。

ペトロ氏によるイスラエルへの石炭輸出を禁じる大統領令は2週間前に発動した。

イスラエルは国内で消費する石炭の50%以上をコロンビアから輸入しており、その多くが石炭火力発電所向けである。

ペトロ氏はイスラエルがパレスチナ・ガザ地区への攻撃を続けていることを受け、石炭輸出を禁じた。

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