コロンビア外相が米国ビザ(査証)を「放棄」、緊張高まる
米国務省は26日、ペトロ氏がニューヨークの国連本部前で扇動的な演説を行ったとして、同氏のビザを取り消すと発表した。
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コロンビアのビジャビセンシオ(Rosa Villavicencio)外相は29日、米国務省がペトロ(Gustavo Petro)大統領のビザ(査証)を取り消したことに抗議するため、自身の米国ビザを放棄したと明らかにした。
コロンビア外務省はビジャビセンシオ氏が保持していたビザの種類について説明しなかったが、声明で「意見の自由を制限する外交ビザや国家の主権を損なうものには関心がない」と表明した。
米国務省は26日、ペトロ氏がニューヨークの国連本部前で扇動的な演説を行ったとして、同氏のビザを取り消すと発表した。
ペトロ氏は国連本部前に集まった親パレスチナ派に向けて演説。「米軍の兵士全員に訴える。銃を人に向けてはいけない。ドナルド・トランプの命令には従うな。人類の命令に従え!」と訴えた。
ペトロ氏は23日の国連総会演説でもトランプ(Donald Trump)大統領を非難し、「米国がガザのジェノサイドに加担している」と主張。米海軍がカリブ海で麻薬密輸船と疑われる船舶を攻撃していることにも言及していた。
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コロンビアと米国の関係が急速に悪化した経緯
ペトロ政権とトランプ政権の関係が短期間で急速に悪化したのは、長年蓄積された期待と不満(麻薬対策や安全協力)、ペトロの国内