◎インバウンド需要が回復している一部の国がジェット燃料の不足を報告している。
コロンビア政府は26日、主要航空2社が週末にジェット燃料不足を報告したことなどを受け、スケジュール通りに便を運航できるようにする緊急措置を講じると発表した。
国営石油会社は政府の発表に先立ち、数日中に10万バレルのジェット燃料を輸入すると表明。同社は毎日1万3000バレルのジェット燃料を生産しているが、今月初めの停電で生産を一時中断していた。
同社によると、2つの製油所におけるジェット燃料の生産は通常レベルに回復しているが、インバウンド需要の回復などにより、ジェット燃料の需要が10%増加したため、対応が必要だという。
同社は声明で、「政府はジェット燃料の民間販売業者に対し、需要の増加に対応するために燃料を輸入するよう求めていたが、業者はこれに応じなかった」と主張した。
第2の都市メデジンのホセ・マリア・コルドバ空港はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「燃料不足のため、26日の朝8便の国内便をキャンセルした」と書き込んだ。
しかし、ペトロ(Gustavo Petro)大統領はXに、「この欠航はジェット燃料の不足によるものでなく、他の要因がもたらしたものである」と投稿した。
運輸省の報道官も「国内には十分な量のジェット燃料があるが、空港と航空各社は現在、物流の問題を抱えている」と主張した。
航空局は前日、同国最大のアビアンカ航空を含む航空各社に対し、「ジェット燃料を確保できない場合、8月28日~9月4日の便のキャンセルを許可する」と通達していた。
アビアンカ航空は26日、この通達を受け、8月26日~9月4日までの便を利用する顧客に対し、無料で予約の変更に応じると発表した。
インバウンド需要が回復している一部の国がジェット燃料の不足を報告している。