◎元左翼ゲリラのペトロ氏は先週末の大統領選決選投票で極右の実業家エルナンデス氏を破り、当選を決めた。
コロンビアの次期大統領であるペトロ(Gustavo Petro)氏は23日、議会の多数派となるために、連立交渉を加速させると表明した。
元左翼ゲリラのペトロ氏は先週末の大統領選決選投票で極右の実業家エルナンデス(Rodolfo Hernandez)氏を破り、当選を決めた。
ペトロ氏と同国初の黒人女性副大統領となるマルケス(Francia Marquez)氏は23日の会見で、自由党の連立参加を称賛した。
ガビリア(Carlos Gaviria)元大統領率いる自由党の連立参加は、財政、農地、年金、その他の野心的な改革を目指すペトロ氏を後押しする可能性がある。
ガビリア氏は22日の声明で、「我々は野党になるつもりはない」と述べた。
ガビリア氏によると、連立政権における自由党の役割やペトロ氏の陣営とどのように協力するかについては、今後の協議で詳細を詰める予定だという。
自由党は上下両院の最大派閥のひとつであり、上院(定数108)で14議席、下院(定数187)で32議席を保持している。
ペトロ氏の左派同盟は上院で20議席、下院に27議席を持つ。自由党以外の中道左派または左派が連立に参加すれば、過半数に近づく。
一部のアナリストは、社会のあらゆる部門・個人が関与するベトロ氏の「国民主体の政府」というビジョンは不明確な部分が多いと指摘している。
あるアナリストはツイッターに、「諸外国と投資家はペトロ政権の財務大臣に注目している」と投稿している。「ペトロ氏はある程度スピードを落とすと予想されています。経験豊富な中道から右寄りの財務大臣を選べば投資家は安心するでしょう」
一方、ウリベ(Alvaro Uribe)前大統領率いる政党はペトロ氏の政策に強く反対することが確実視されている。
現職のドゥケ(Ivan Duque)大統領もウリベ氏と連携しており、ペトロ氏の勝利を祝う一方、政策には強く反対している。ペトロ氏は8月7日に就任する予定。