コロンビア当局、レブ・タホール教団が滞在するホテルを急襲、児童17人保護
ユダヤ教の一派である「レブ・タホール教団」の信者9人が事情聴取を受けたとされる。
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コロンビアの捜査当局が複数の国で未成年者への性的虐待や誘拐の疑いが持たれている超正統派ユダヤ教組織から17人の未成年者を救出した。現地メディアが24日に報じた。
AP通信によると、捜査当局は23日、北西部アンティオキア州のホテルを検査し、移民とみられる17人の子供を保護したという。
ユダヤ教の一派である「レブ・タホール教団」の信者9人が事情聴取を受けたとされる。
移民局の責任者はAPの取材に対し、「この9人は国外退去になる予定である」と語った。
当局によると、17人の児童と9人の信者は10月末にコロンビア入り。南米での新たな拠点設立に向け、農村部の土地を探しながらアンティオキア州のホテルに滞在していたという。
国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)は17人のうち5人(米国とグアテマラのパスポート所持者)を対象にイエローノーティスを発行していた。
イエローノーティスは行方不明者の所在確認や身元不明者の身元特定を支援するために加盟国へ発出される通報である。主に未成年者や記憶喪失者、高齢者など、保護や支援が必要な人物が対象となる。
強制力を伴う逮捕依頼であるレッドノーティスとは異なり、イエローノーティスは捜索と身元確認を目的とした情報共有の仕組みだ。
レブ・タホール教団は1980年代にカナダ・ケベック州で形成された超正統派ユダヤ教の一派、きわめて厳格な宗教実践で知られる。
教団は外部社会との接触を制限する傾向が強く、共同体として隔絶した生活を送ることで知られた。一方、各国で子供への虐待、強制結婚、教育の未整備などに関する疑いが当局や元信者から指摘され、複数の国で捜査や訴訟の対象となってきた。
ただし、これらの点については教団側が否定する場面も多く、事実関係には争いが残る。
