コロンビア南部でゲリラ間抗争、27人死亡、旧革命軍の派閥
戦闘は南部グアビアレ県郊外の農村部で発生したとされる。
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コロンビア南部のジャングルで18日、ゲリラ派閥同士の戦闘が激化し、少なくとも27人の戦闘員が死亡した。軍当局が明らかにした。今回の衝突は近年発生した中でも最も死者が多い戦闘となり、治安当局は地域の麻薬取引ルートや土地支配権を巡る争いが背景にあると見ている。
戦闘は南部グアビアレ県郊外の農村部で発生したとされる。この地域はコカインの生産と密輸で戦略的に重要な地点とされ、左翼ゲリラや武装勢力による支配権争いが続いている。ロイター通信によると、戦闘は旧コロンビア革命軍(FARC)の分派の一つが別の分派と衝突したことが発端で、双方ともかつてFARC分派に属していたが、2024年4月の内部対立を契機に分裂したという。
戦闘に関与した一方の勢力は指名手配されているゲリラ兵が率いる部隊とみられる。対立する勢力も別の指名手配犯が指揮し、麻薬密売や人身売買で勢力を拡大中だ。ロイターは情報筋の話しとして、双方で大きな被害が確認されたと伝えている。
両派は2016年に中央政府とFARCが結んだ和平合意を拒否し、武装闘争を継続していた。和平合意では約1万3000人のFARC構成員が武装放棄し社会復帰する道が開かれたが、全員がこれに同意したわけではなかった。今回衝突した勢力も、この和平プロセスに参加しなかったグループの流れを汲んでいる。
さらに、このうち一方はペトロ政権との間で平和交渉を進めているとされる一方、もう一方は政府軍との戦闘を継続していた。軍関係者は、和平交渉中のグループと戦闘継続派の間の溝が埋まらず、衝突を引き起こしたとの見方を示した。
コロンビアでは1960年代から複数のゲリラ組織、麻薬密売組織、治安部隊が絡む複雑な内戦が続いており、これまでに45万人以上が死亡、数百万人が国内外で避難を強いられてきた。ペトロ政権は「完全な平和」の実現を掲げているが、FARC分派やその他ゲリラ・麻薬カルテル・ギャングとの対立が解消する目途は全く立っていない。
国防省は今回の戦闘を受けて、地域の治安強化に向けた措置を検討していると声明を出したが、具体的な軍事展開や対策の詳細は明らかにしていない。治安専門家はコカイン生産や密輸で得られる収益が武装勢力の資金源になっている限り、同様の武力衝突が再発する可能性を指摘している。
