▽事件は州都ポルトベーリョで14日未明に発生。銃撃戦が複数回発生し、ギャングの構成員8人と警察官5人が死亡した。
ブラジル北部ロンドニア州でギャングと警察の衝突により、この4日間で13人が死亡した。州警察が17日、明らかにした。
それによると、事件は州都ポルトベーリョで14日未明に発生。銃撃戦が複数回発生し、ギャングの構成員8人と警察官5人が死亡した。
ギャングは銃撃後、スクールバスを含む約20台のバスに火を放ち、警察に圧力をかけた。この放火による死傷者は確認されていない。
TVグローボによると、地元当局は市バスが攻撃を受けたとして、運行時間を制限し、各バスに警察の護衛をつけるとしている。
この衝突を受け、連邦政府は警察庁の対テロ部隊をロンドニア州に派遣。少なくとも90日間、州警察を支援するとしている。
TVグローボは関係者の話しとして、「今回の襲撃は犯罪組織コマンド・ヴェルメーリョ(通称赤コマンド)が市内で支配する集合住宅に警察が入ったことに対する報復」と報じている。
コマンド・ヴェルメーリョはロンドニア州から数千キロ離れたリオデジャネイロ州で結成された犯罪組織。近年、アマゾン地域に進出し、他の武装ギャングと支配地域を争っている。