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中国代表団、鳥インフルエンザ発生のブラジル南部を訪問へ

ブラジルでは5月中旬、国内の養鶏場で初めて鳥インフルが検出された。
2025年5月16日/ブラジル、南部リオグランデドスル州の養鶏場(ロイター通信)

中国の代表団が今年5月に鳥インフルエンザが発生したブラジル南部リオグランデドスル州を訪問する予定である。現地メディアが10日に報じた。

これにより、中国がブラジル産鶏肉の輸入を再開する可能性がさらに高まった。

食肉加工大手JBSのトマゾーニ(Gilberto Tomazoni)CEOは10日の業界イベントで、「代表団はリオグランデドスル州の衛生状況を検証する予定だ」と語った。

またトマゾーニ氏は、中国がブラジル産製品の輸入を再開する可能性があるとしながらも、「交渉は依然として保留中である」と付け加えた。

さらに、「今月中に中国当局がリオグランデドスル州を訪問すると承知している」とし、「中国が市場を開放すると確信している」と述べた。

ブラジルでは5月中旬、国内の養鶏場で初めて鳥インフルが検出された。

これを受け、中国、メキシコ、EUなど、数十カ国がブラジル産鶏肉の輸入を一時停止した。

ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国であり、約150カ国に輸出している。6月にブラジルが鳥インフルを制御した後、一部の国は制限を緩和したが、最大の買い手である中国は輸入を再開していない。

鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。

ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。

H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。H5N1、H5N2、H5N6、H5N8などの型が世界各地で流行している。

国際獣疫事務局(WOAH)は6月中旬、ブラジル国内における鳥インフルの感染が収束したと認定した。

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