ボリビア輸送機墜落、死者22人に、30人負傷、滑走路逸脱
同機はラパス郊外のエルアルト国際空港に着陸しようとして滑走路を外れ、道路に突っ込んだ。
.jpg)
ボリビア・ラパス近郊の町エルアルトで発生した軍用機の事故について、当局は3月1日、これまでに22人の死亡を確認し、約30人が重軽傷を負ったと明らかにした。事故を起こしたのはボリビア空軍所属のC-130輸送機で、新たに印刷された紙幣約18トンを搭載し、中央銀行へ輸送中だった。
同機はラパス郊外のエルアルト国際空港に着陸しようとして滑走路を外れ、道路に突っ込んだ。この事故で15台以上の車両が大破し、紙幣が散乱した。事故現場は混乱状態となり、人々が散乱した現金を拾おうと殺到した。
警察の責任者は記者会見で、死亡した22人の内訳について男性12人(うち乗員1人)、女性6人、子ども4人と説明した。負傷者の多くは事故現場付近を走行していたバスの乗客だった。事故機の乗員数については明らかにされていないが、複数人がエルアルト市内の病院に搬送され治療を受けている。当局が亡くなった22人の身元確認を進めている。
散乱した紙幣を巡っては、中央銀行総裁の立ち会いの下、警察と軍によって焼却された。中銀は声明で、「この紙幣はまだ法定通貨として流通していないため法的価値がない」と説明したが、具体的な金額は公表していない。地元メディアやSNSでは、多くの住民が経済的困難の中で現金を求めて集まった様子が映し出された。これに対し当局は群衆の制御にあたるとともに散乱現場を封鎖し、治安維持に努めた。
パス(Rodrigo Paz)大統領は犠牲者に哀悼の意を表し、原因究明に向けた調査を関係閣僚に命じた。国防省や航空当局は事故原因の解明を進めるため、ブラックボックスなどの証拠収集を行うとしている。調査には数週間から1年以上かかる可能性があるとする見方も出ている。
この事故は軍用機による貨物輸送中の重大事故として国内外に衝撃を与え、航空安全や運航管理体制の見直しを求める声が高まっている。また、散乱した紙幣を巡る混乱が市民生活の厳しさを浮き彫りにしたとして、社会的な議論を呼んでいる。政府は引き続き遺族支援や負傷者の治療に全力を挙げるとともに、再発防止策の検討を進める方針を示した。
