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自動車爆弾とヘリコプターへの攻撃で17人死亡 コロンビア

ペトロ大統領は麻薬カルテルの犯行と非難した。
2025年8月21日/南米コロンビア、西部の都市カリ、爆弾を搭載した自動車が爆発した現場(AP通信)

南米コロンビアで自動車爆弾と警察のヘリコプターへの攻撃により少なくとも17人が死亡した。当局が21日、明らかにした。

ペトロ(Gustavo Petro)大統領は麻薬カルテルの犯行と非難した。

警察によると、北西部アンティオキア州でコカの栽培地を根絶するため人員を輸送中だったヘリコプターが標的となり、少なくとも12人の警察官が死亡したという。

ペトロ氏は当初、8人の警察官が死亡したと報告したが、アンティオキア州知事はその後、12人が死亡し、3人が負傷したと発表した。

アンティオキア州知事はX(旧ツイッター)への投稿で、「コカ葉の栽培地上空を飛行していたヘリがドローンによる攻撃を受けた」と書いた。

地元テレビ局はこの攻撃でヘリが墜落したと伝えている。

一方、西部の都市カリでは軍の航空学校近くで爆発物を積んだ車が爆発し、5人が死亡、30人以上が負傷した。

それ以上の詳細は明らかになっておらず、犯行声明を出した組織も確認されていない。

ペトロ氏はヘリコプターへの攻撃について、同国最大の悪名高い麻薬カルテル「ガルフ・クラン(クラン・デル・ゴルフォ、CDG)」の犯行と非難した。

ガルフ・クランは国内で最も大きな武装民兵組織のひとつ。北部を中心に、麻薬密売ルートやコカインの製造ラボを管理している。

22年に就任したペトロ氏は内戦終結に向け、左翼ゲリラとの和平交渉をまとめ、平和をもたらすと誓ったが、治安は改善するどころか悪化しているように見える。

コロンビア内戦の犠牲者は45万人以上と推定されており、その大半が1985年~2018年の戦闘で死亡したとされる。

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