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コロンビア元大統領の弟に懲役28年の実刑判決、数百件の殺人に関与

被告は1990年代に「十二使徒」と呼ばれる組織を支援。同組織は少なくとも300件の殺人と数十件の失踪に関与したとされる。
南米コロンビアのウリベ上院議員(Getty Images/AFP通信)

コロンビア・アンティオキア州の裁判所は25日、ウリベ(Álvaro Uribe)元大統領の弟であるサンティアゴ・ウリベ(Santiago Uribe)被告に懲役28年の実刑判決を言い渡した。

被告は内戦最盛期に数百件の殺害に関与したとして逮捕・起訴された。

検察当局によると、被告は1990年代に「十二使徒」と呼ばれる組織を支援。同組織は少なくとも300件の殺人と数十件の失踪に関与したとされる。

この組織はアンティオキア州の牧場主を左翼ゲリラの襲撃から守るために設立された。

左翼ゲリラは事業主らを拉致・恐喝し、ウリベ氏の父も1983年に殺害されている。

被告は同組織とのつながりを否定してきた。

被告の弁護士は25日、記者団に対し、「最高裁に上告する」と語った。

首都ボゴタの控訴裁判所は先月、証人買収と収賄の罪で12年の自宅軟禁刑を言い渡されたウリベ氏の有罪判決を破棄した。

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