ブラジルで「密造酒」流行?保健省が注意呼びかける、1人死亡
密造酒は安価で酔いやすいものの、度数を高めるために農薬やメタノール(メチルアルコール)などを混ぜていることが多いため、極めて危険だ。
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ブラジルの最大都市サンパウロの一部のバーで「密造酒」が出回っているようだ。
保健省は3日、密造酒とみられるアルコール飲料に関連する11件の症例を確認し、116人が体調を崩し、少なくとも1人が死亡したと明らかにした。
ほぼ全ての症例が、国内最大のサンパウロ州の中心地であるサンパウロ市で報告されている。
TVグローボは先週、メタノール入りアルコールに関連する死亡・入院事例を報じた。失明を含む重篤な症状で集中治療室に入院した患者もいた。
密造酒は安価で酔いやすいものの、度数を高めるために農薬やメタノール(メチルアルコール)などを混ぜていることが多いため、極めて危険だ。
地元メディアによると、著名なラップ歌手も改変されたアルコールを飲んだ可能性があり、首都ブラジリアの病院に入院中だ。容体は安定し、まもなく入院するとのこと。
ラップ歌手はインスタグラムへの投稿で、「特別なエネルギーに満ちている。喉が渇いたら、安全な場所で飲み物を摂ろう」と述べた。
保健省は国民に対し、改変の有無を確認しにくい蒸留酒を避けるよう呼びかけた。
また同省は8月と9月にメタノール中毒症例が少なくとも20件確認されたと指摘。これは年間平均に相当する数値だという。