◎ルラ氏は10日、頭蓋内出血に伴い、予定外の手術を受け、12日に出血を止めるために2度目の手術を受けていた。
ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva、79歳)大統領が15日、サンパウロの病院を退院した。
ルラ氏は15日朝に主治医らと共に記者会見し、頭部手術後の経過は良好であると明らかにした。
ルラ氏は記者団に対し、「私は元気であり、79歳だが、30歳のエネルギーと20歳の熱意を持ってこれからも働くことができる」と語った。
ルラ氏は10日、頭蓋内出血に伴い、予定外の手術を受け、12日に出血を止めるために2度目の手術を受けていた。
主治医によると、手術は成功し、ルラ氏は19日までサンパウロの自宅にとどまる。その間、オンラインで公務を行う予定だ。
主治医は会見の中で、「外国訪問はまだ難しいが、今後の健康診断で問題がないことを再確認できれば、国内での移動は可能になる」と述べた。
ルラ氏はクーデター計画疑惑の捜査に関連して、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の側近であるブラガネット(Walter Braga Netto)元国防相が14日に逮捕されたことにも初めて言及した。
ルラ氏は「民主主義に対する攻撃、憲法に対する攻撃を受け入れることはできない」などと述べた。
警察は先月末、2022年の大統領選挙の結果を覆すためにクーデターを企てた疑いで、ボルソナロ氏ら37人の起訴を求める捜査報告書を最高裁判所に提出していた。