▽有権者が頑固なインフレに頭を抱える中、ルラ氏はトランプ米政権への対応など、難しいかじ取りを迫られている。
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ブラジル運輸連盟(CNT)と調査会社MDAが26日、最新の世論調査を公表し、ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領の支持率が急落していることが明らかになった。
有権者が頑固なインフレに頭を抱える中、ルラ氏はトランプ米政権への対応など、難しいかじ取りを迫られている。
ルラ氏は来年の大統領選で再選を目指すとみられるが、79歳という年齢に不安を抱える有権者も多い。
ルラ氏のライバルである右派のライバルであるボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領は2030年まで公職に就くことを禁じられている。
CNT/MDAの世論調査によると、回答者の44%がルラ政権を支持しないと回答。24年11月の31%から大幅に上昇した。一方、支持すると回答した人は29%、前回の35%を下回った。
ルラ氏の政策と実績を支持しないと回答した人は55%で、24年11月の46%から上昇。支持は40%で、前回の50%から低下した。
調査は2月19~23日にかけて2002人を対象に行われた。
ブラジルの統計機関IBGEは24日に最新の消費者物価指数(CPI)を公表。1月中旬から2月中旬までのインフレ率は4.96%で、1月の4.50%を上回り、23年10月以来の高水準となった。
ルラ氏は食品価格の上昇を認めているが、全体的として抑制されていると主張している。