▽MSTはブラジルで最大かつ最も影響力のある社会運動のひとつ。、1984年に創設され、その主な戦術は土地での野営を推進することである。
ブラジル・サンパウロ州の集落が襲撃を受け、男性2人が殺害された。警察が11日、明らかにした。
それによると、攻撃を受けたのは1980年代から社会問題となっている「土地なし農民運動(MST)」の関係者2人。複数人がサンパウロ市の北東約145キロに位置する集落に侵入し、発砲したという。
MSTは1970年代に未開拓地を対象に大規模機械化農業を推進する軍事政権の農地改革などに反対した人々が土地の再分配を求めて公有地へ侵入、占拠し始めたものである。
州警察によると、28歳と52歳の男性が死亡、他の6人が負傷し、病院に搬送されたという。
警察は殺人の疑いで男1人を逮捕した。
TVグローボは目撃者の話しとして、「車やオートバイに乗った集団が人々に向けて発砲した」と伝えている。
地元メディアによると、MSTはブラジルで最大かつ最も影響力のある社会運動のひとつ。、1984年に創設され、その主な戦術は土地での野営を推進することである。
MSTは声明で、「今回襲撃を受けた集落は観光地に近く、不動産開発業者から圧力を受けている」と述べた。
大統領府の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。MSTへの攻撃を非難した。
また報道官は「ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領が関係閣僚にこの事件を調査するよう命じた」と書いた。
法務省は11日の声明で、連邦警察がこの事件を捜査すると明らかにした。