ブラジル最高裁、ボルソナロ前大統領の自宅軟禁措置を緩和
最高裁は4日、クーデターを起こした罪などで起訴されているボルソナロ氏に対し、自宅軟禁を命じた。
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ブラジル最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は6日、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領に対する自宅軟禁命令を一部緩和し、家族が事前に許可を得ることなく面会できるようにした。
ジモラエス氏の決定は連邦警察の要請を受けて行われた。
これにより、ボルソナロ氏の家族は裁判所に申請せず、ボルソナロ氏と面会できるようになった。
この措置はボルソナロ氏の息子と娘、孫、および妻の近親者に適用される。
最高裁は4日、クーデターを起こした罪などで起訴されているボルソナロ氏に対し、自宅軟禁を命じた。
トランプ米政権の圧力に直面している最高裁のジモラエス氏はボルソナロ氏が息子を含む3人の国会議員を通じてコンテンツを拡散することで、自分に課された命令に違反したと指摘。自宅軟禁を命じた。
ボルソナロ氏はこの裁判を政治的動機によるものと批判し、トランプ(Donald Trump)米大統領に助けを求めている。
ボルソナロ氏の支持者と一部の穏健派は最高裁の自宅軟禁命令をやり過ぎと批判する一方、ルラ氏の支持者や他の穏健派は、一連の問題を司法に委ねて前進したいと考えている。
トランプ氏は先月初め、盟友のボルソナロ氏が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。ブラジル産の輸入品に50%の関税を課した。ただし、多くの例外が適用されている。
ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領はこれに猛反発。司法への介入は受け入れられないと応戦し、自国の法律に基づいて「相応の措置を取る」としている。