ブラジル最高裁、ボルソナロ前大統領の勾留を支持、逃亡企て逮捕
連邦警察は22日未明、禁固刑を回避するために逃亡を企てたとして、ボルソナロ氏を逮捕。捜査官が同氏の自宅に突入し、身柄を確保した。
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ブラジルの最高裁判所は24日、逃亡を企てたとして逮捕されたボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の勾留を支持した。
連邦警察は22日未明、禁固刑を回避するために逃亡を企てたとして、ボルソナロ氏を逮捕。捜査官が同氏の自宅に突入し、身柄を確保した。
最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事によると、ボルソナロ氏の足首に装着していた監視モニターが22日の午前0時8分に異常を検知したという。
当局はこれを受け、最高裁にボルソナロ氏の逮捕状を請求。最高裁はこれを許可した。
ボルソナロ氏は首都ブラジリアの連邦警察本部の拘置所に送られた。
4人の判事で構成される最高裁のパネルはボルソナロ氏の勾留を満場一致で支持。逃亡の恐れがあるという検察側の主張を認めた。
一方、ボルソナロ氏の弁護団は同氏が監視モニターに盗聴器が仕掛けられているという「幻覚」を見たため、取り外そうとしたと主張した。
また弁護団はボルソナロ氏が逃亡を企てたという検察の主張を否定。服用する薬が変わったことで神経衰弱に陥り、幻覚を見たと述べた。
5人の判事で構成される最高裁のパネルは9月、4人がボルソナロ氏の有罪を支持。禁固27年3ヵ月の実刑判決を言い渡した。
最高裁は今月初めに控訴請求を全会一致で棄却したが、近日中に新たな審理が行われる見込みである。
ボルソナロ氏は最高裁の命令に違反したとして、8月以降自宅軟禁下に置かれていた。刑期はまだ確定していない。
