ブラジル実業家タヌーレ氏、ブラスケム買収交渉にロスチャイルド起用
タヌーレ氏は先月下旬、製薬大手ノボノルが保有するブラスケムの支配株を取得する提案を行い、両社間で協議を行った。
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ブラジルの実業家であるネルソン・タヌーレ(Nelson Tanure)氏がラテンアメリカ最大の石油化学会社ブラスケムの買収提案に不可欠な銀行交渉を主導するため、アドバイザーにロスチャイルド・アンド・コーを起用した。現地メディアが16日に報じた。
タヌーレ氏は先月下旬、製薬大手ノボノルが保有するブラスケムの支配株を取得する提案を行い、両社間で協議を行った。
財務再建中の企業への投資で知られるタヌーレ氏はノボノルが未払い債務の担保として差し入れたブラスケムの株式を保有する銀行との交渉に加え、ブラスケムの第2位株主である国営ブラジル石油公社(ペトロブラス)との交渉も必要となる。
タヌーレ氏とロスチャイルドはコメントを出していない。
TVグローボは情報筋の話しとして、「タヌーレ氏はブラスケムの買収に自信を示している」と報じている。
タヌーレ氏は最近、ロイター通信のインタビューで、「この案件について、主要関係者との交渉を開始した」と述べていたが、具体的な提案内容は明らかにしなかった。
またタヌーレ氏はノボノルがブラスケムの株式を一部保持し、ペトロブラスにブラスケムにおける役割を拡大させる意向も示した。