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ブラジル政府、景気減速で25年経済成長率を下方修正

中央銀行は24年9月から金融引き締めを開始。25年7月までに政策金利を4.50%引き上げて15.00%に設定し、それ以来、3会合連続で金利を据え置いている。
ブラジル、最大都市サンパウロの市場(Bloomberg)

ブラジル財務省は13日、今年の経済成長率予測を2.3%から2.2%に下方修正した。第3四半期(7~9月)の結果が予想を下回り、年末までの見通しも芳しくないことを理由としている。

中央銀行は24年9月から金融引き締めを開始。25年7月までに政策金利を4.50%引き上げて15.00%に設定し、それ以来、3会合連続で金利を据え置いている。

財務省は報告書の中で、「この減速は既に予想されていたもので、現行の金融引き締め政策の遅行性と累積的影響を反映している」と述べた。

また同省は2025年通年のインフレ予測を4.8%から4.6%に引き下げた。理由として、ブラジルレアル高、卸売農業・工業製品のインフレ率低下、貿易摩擦に伴う世界的な商品供給過剰を挙げた。

中銀のインフレ目標値は3%±1.5ポイントである。

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