ブラジル前大統領の息子、司法妨害罪で裁判へ、最高裁が認める
検察は9月、エドゥアルド・ボルソナロ氏を強要罪で起訴。最高裁は今回、父親のクーデター未遂事件に関連し、検察が求めている司法妨害罪での裁判も認めた。
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ブラジルの最高裁判所は14日、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の息子であるエドゥアルド・ボルソナロ(Eduardo Bolsonaro)下院議員の裁判を開始することを承認した。
検察は9月、エドゥアルド・ボルソナロ氏を強要罪で起訴。最高裁は今回、父親のクーデター未遂事件に関連し、検察が求めている司法妨害罪での裁判も認めた。
最高裁はエドゥアルド・ボルソナロ氏が暴力や脅迫を用いて司法手続きを妨害したとする検察側の起訴状を受理した。
有罪判決を受けた場合、4年以下の禁固刑に処される可能性がある。
検察側はエドゥアルド・ボルソナロ氏が外国政府に対し、ブラジル当局への圧力(同国経済への脅威を含む)を促すことで、父親の裁判に干渉しようとしたと主張している。
エドゥアルド・ボルソナロ氏は父親に対する刑事手続きを停止するようトランプ(Donald Trump)米大統領に働きかけたとされる。
検察はこの働きかけなどにより、米国がブラジルに50%の輸入関税を課す事態になったと主張している。
エドゥアルド・ボルソナロ氏は現在、米国に滞在中。自身に対する起訴内容を「政治的迫害」と非難している。
最高裁のパネルは先週、ボルソナロ氏の控訴請求を全会一致で棄却した。
同パネルは9月、4人がボルソナロ氏の有罪を支持。禁固27年3ヵ月の実刑判決を言い渡した。判決はまだ確定していない。
