▽ブラジルの熱帯雨林で違法に伐採された木材の9割は地元で販売されているが、一部はまだ米国や欧州に輸入されている。
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ブラジルの環境保全機関「環境・再生可能天然資源院(IBAMA)」がアマゾンの熱帯雨林で違法伐採業者を摘発し、トラック5000台分以上の木材を押収した。現地メディアが17日に報じた。
IBAMAは1年ほど前から違法伐採業者を取り締まる作戦を展開してきた。
IBAMAの責任者はロイター通信の取材に対し、「過去2週間の捜査で10数の製材所を閉鎖し、総額1550万レアル(約4億円)の罰金を課した」と語った。
それによると、この作戦の目的は国内でも森林減少率の高い保護区や先住民族の土地での違法伐採を抑制することだという。
責任者はロイターに、「業者は原木の本当の原産地を隠すために、書類を偽造した疑いがある」と付け加えた。
ブラジルの熱帯雨林で違法に伐採された木材の9割は地元で販売されているが、一部はまだ米国や欧州に輸入されている。
2022年の大統領選でアマゾンの保護を公約に掲げたルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領の下、ブラジルの森林伐採は昨年、過去10年間で最低レベルまで低下した。