ブラジル最高裁、ボルソナロ前大統領の控訴請求を棄却、禁固27年
この裁判は世界の見出しを飾り、ブラジルと米国の関係悪化に発展した。
.jpg)
5人の判事で構成されるブラジル最高裁判所のパネルは7日、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の控訴請求を全会一致で棄却した。
この裁判を担当するジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は弁護側の主張をすべて退け、量刑に不備はないと強調。その後、4人の判事も同意見を示した。
パネルは11月14日までに請求棄却に至った経緯と裁判資料を整理。判決はそれまで確定しない。
可能性は低いが、パネルがそれまでに再審を命じる可能性もある。
同パネルは9月、4人がボルソナロ氏の有罪を支持。禁固27年3ヵ月の実刑判決を言い渡した。
ボルソナロ氏は8月以来、クーデター裁判に関連して課された予防措置に違反したとして、首都ブラジリアで自宅軟禁下にあり、足首に監視モニターを装着している。
弁護団は10月28日に減刑を求めて提訴した。
この裁判は世界の見出しを飾り、ブラジルと米国の関係悪化に発展した。
トランプ(Donald Trump)米大統領は盟友のボルソナロ氏が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。7月にブラジルの関税率を10%から50%に引き上げ、ジモラエス氏に制裁を科した。
.jpg)
ボルソナロ氏に禁固27年3ヵ月、ブラジル最高裁、知っておくべきこと
ボルソナロ氏の「クーデター裁判」は、ブラジルの民主主義と法制度が重大な試練にさらされている象徴的な事件である。 ブラジル
