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ブラジル最高裁、ボルソナロ前大統領の控訴請求を棄却、禁固27年

この裁判は世界の見出しを飾り、ブラジルと米国の関係悪化に発展した。
2024年3月28日/ブラジル、首都ブラジリア、ボルソナロ前大統領(AP通信)

5人の判事で構成されるブラジル最高裁判所のパネルは7日、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の控訴請求を全会一致で棄却した。

この裁判を担当するジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は弁護側の主張をすべて退け、量刑に不備はないと強調。その後、4人の判事も同意見を示した。

パネルは11月14日までに請求棄却に至った経緯と裁判資料を整理。判決はそれまで確定しない。

可能性は低いが、パネルがそれまでに再審を命じる可能性もある。

同パネルは9月、4人がボルソナロ氏の有罪を支持。禁固27年3ヵ月の実刑判決を言い渡した。

ボルソナロ氏は8月以来、クーデター裁判に関連して課された予防措置に違反したとして、首都ブラジリアで自宅軟禁下にあり、足首に監視モニターを装着している。

弁護団は10月28日に減刑を求めて提訴した。

この裁判は世界の見出しを飾り、ブラジルと米国の関係悪化に発展した。

トランプ(Donald Trump)米大統領は盟友のボルソナロ氏が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。7月にブラジルの関税率を10%から50%に引き上げ、ジモラエス氏に制裁を科した。

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